採用コストを抑えるカギは「Indeed×自社採用サイト」|地方中小企業の事例

採用コストを抑えるカギは「Indeed×自社採用サイト」|地方中小企業の事例

人口10万人未満の地方都市にある中小企業では、求人広告にお金をかけても応募が来ない、応募が来てもミスマッチが続く…という悩みが非常に多く見られます。
特に従業員50名以下の企業では、採用に使える予算も人手も限られているため、「低コストで安定して応募が来る仕組み作り」が重要になります。

その中で注目されているのが「求人検索エンジン(Indeed、求人ボックス、スタンバイ等)×自社採用サイト」という採用導線の作り方です。
広告費をかけずに、求職者が会社を見つけて、魅力を理解して、応募してくれる。
特に、現段階ではindeedがユーザー数も圧倒的に多く、地方の中小企業でも再現性が高い方法として実践例が増えています。


1. なぜ地方の中小企業に「求人検索エンジン×自社採用サイト」が向いているのか

求人検索エンジンは「仕事を探す人がまず見るサービス」になりつつあります。
しかし地方企業が広告を出しても応募が増えない理由は、次の通りです。

  • 同業大手に埋もれる
  • 会社の魅力が広告文だけでは伝わらない
  • 求職者が安心できる情報が不足している

そこで効果を発揮するのが自社採用サイトです。
求人検索エンジンは、ルールを守っていれば、自社HPの求人ページを自動で拾うため、無料でも十分に閲覧されます。

つまり、
求人検索エンジン=入口
自社採用サイト=魅力を伝える場所

という役割分担が最も効果的なのです。


2. 地方中小企業で成果が出た「求人検索エンジン×自社採用サイト」事例

事例①:応募ゼロ続きだった製造業が、広告費ゼロで月3〜5名の応募に改善

中小製造業では、求人広告を出し続けても応募ゼロが続く状態でした。
そこで「1日の仕事の流れ」「写真付きの紹介」「社員の声」を採用サイトに追加し、Indeedに自動掲載されるよう構造を整えました。

結果、広告費ゼロで月3〜5名の応募を安定的に獲得できるように。
求職者からは「雰囲気が分かりやすかった」「働く姿がイメージできた」という声が多く、ミスマッチも減少しました。


事例②:事務職が“応募ゼロ”だった会社が、採用ページ強化で10名以上の応募獲得

事務職の求人は人気のようでいて、地方では競争が激しく応募が集まりにくい分野です。
しかし、自社採用サイトに以下を追加したところ応募が急増しました。

  • 社員インタビュー
  • 働き方・休み方の説明
  • 入社後の成長ステップ

求人検索エンジン経由で10名以上の応募を獲得し、広告費はほぼゼロです。
求職者は「広告より採用サイトの情報で応募を決めた」と回答しており、導線作りの重要性が表れています。


事例③:採用難の介護事業所が、採用ページ改善で応募単価1/5に

慢性的な人手不足が続く介護業界でも、採用サイトの改善だけで大幅な成果につながった例があります。

  • 仕事内容を写真+短文で解説
  • 未経験者向けの安心ポイントを掲載
  • 求人検索エンジンが理解しやすい構造(hタグやschema)に修正

その結果、応募単価が1/5に低下し、費用を抑えながら応募数を確保できました。


3. 「求人検索エンジン×採用サイト」を最大化する導線設計

① Indeedは“見つけてもらう場所”に徹する

  • 無料掲載でも十分に勝てる
  • 求人票は見やすく、過不足なく
  • 採用サイトへのリンクは必ず設置

Indeed上だけで魅力を伝えようとせず、あくまで“入り口”として活かします。


② 自社採用サイトは“魅力と安心を伝える場所”にする

地方の求職者が応募を躊躇する理由の多くは「会社がよく見えない」ことです。
採用サイトには次の情報が特に有効です。

  • 社長や社員の写真
  • 仕事風景・職場の雰囲気
  • 入社後の1日の流れ
  • 価値観・大事にしていること
  • どんな人が向いているか

このページが整うだけで、応募率は2〜5倍に伸びることがあります。


4. 採用成功の本質は「準備が9割

Indeedと採用サイトを組み合わせるだけで応募は増えますが、
本当に採りたい人材を採用するには“準備”が必要です。

地方の中小企業ほど、この準備が抜け落ちがちです。
しかし、こここそが成功企業と苦戦する企業の分岐点です。

① ほしい人材の「明確化」ができているか

“なんとなく良さそうな人”を採ろうとすると、ミスマッチが必ず起きます。
必要なのは次のような明確化です。

  • どんな役割を任せるのか
  • どんな行動特性を持った人が活躍するのか
  • 逆に、向いていないタイプはどんな人か
  • 入社後にどんな成長を期待するのか

これを整理しておくと、求人票・採用サイト・面接すべてがブレなくなります。


② 求める人物像は“言語化”しなければ伝わらない

「うちの良さは働けば分かる」は、採用の世界では通用しません。
求職者は不安を抱えています。
だからこそ、企業側が言葉で伝える必要があります。

例えば次のような情報は求職者が最も知りたい部分です。

  • どんな価値観の人が活躍しているか
  • 上司や同僚の雰囲気
  • 仕事の厳しさやリアルな部分
  • 会社として大切にしている行動基準

言語化した人物像があるだけで、応募者の質は大きく変わります。


まとめ:求人検索エンジン×自社採用サイトは「仕組み」、採用成功は「準備」で決まる

求人検索エンジン×採用サイトは、地方の中小企業でも再現性の高い強力な採用導線です。
しかし、それだけでは本当にほしい人材は採れません。

採用は準備が9割
どんな人がほしいのか、どんな働き方を提供するのか、どんな価値観で会社を運営しているのか。
これらを明確化し、言語化し、採用サイトや求人票に反映させることが欠かせません。

仕組み(導線)と準備(設計)が揃ったとき、
地方の中小企業でも“低コストで良い人材が自然と集まる”採用が実現します。


筆者プロフィール

泉 正道(Masamichi Izumi)
従業員100名以下の中小企業の伴走支援コンサルタント。C&Pいずみ社会保険労務士法人 代表。
採用定着士、特定社会保険労務士、生成AIアドバイザー。2025年現在、延べ100社以上の中小企業を支援。
採用・定着・労務に関する相談は累計2,000件超。

徹底的な伴走支援で、中小企業の採用定着を「仕組み化」する事を得意とする。
商工会、商工会議所、大手生命保険会社でのセミナー講師など、精力的に「事例」中心の情報発信をし続けている。

姫路播州採用定着研究所
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