中小零細企業では、「提案資料を作る時間がない」「資料づくりが属人化している」「スピード感が大手に負ける」という課題が常につきまといます。
特に人口10万人未満の地方都市の企業では、営業担当が少なく、一人が商談・企画・資料作成まで抱えることも珍しくありません。
しかし今の時代、小規模企業でも生成AI(ChatGPT)を使えば、提案営業の質とスピードを同時に引き上げることが可能です。
むしろ、人数が少ない会社ほど恩恵は大きく、営業の生産性を一気に高められます。
目次
1. 提案営業の勝負は「クオリティ」ではなく「スピード」に変わった
かつては「時間をかけて作り込んだ提案資料こそ正義」という価値観がありました。
ですが現在は、顧客側の意思決定スピードが速まり、提案の質よりもレスポンス速度が評価される時代になっています。
そのため、
「1週間かけて100点の提案書を作る」のではなく、
「1時間で80点の提案書を出す」
80点の提案書とは、
・相手の課題が整理されており
・改善案が3つほどまとまっていて
・導入イメージがわかる
この程度の内容で十分。
それ以上は、実際に会話しながら詰めた方が速いのです。
2. 生成AIが営業提案を“劇的に速くする”3つのポイント
① 商談の議事録を自動で作成し、潜在ニーズまで整理
商談中の録音データやメモをChatGPTに渡すだけで、
・議事録
・顧客の課題
・潜在ニーズ
・次回提案ポイント
などが整理された状態で自動生成されます。
小規模企業でありがちな「後でメモをまとめるのが大変」「聞き漏れが多くなる」といった問題が一気に消えます。
② そのまま提案書のドラフトをAIに作成させる
議事録をもとにChatGPTに指示するだけで、提案書のアウトラインが数秒で完成します。
【生成AIでできること】
- 提案資料のストーリー構成
- 課題整理の文章化
- 提案プランの具体化
- 料金プランの案出し
- 比較表や導入メリットの作成
営業担当者は「微調整するだけ」で提案書が仕上がるため、
資料作成の時間は【 従来の5分の1〜10分の1 】レベルで短縮できます。
③ 商談当日に提案書を送れるスピードが“顧客を驚かせる”
生成AIを使えば、商談のその日のうちに提案書が作れます。
地方の中小企業では、営業担当が兼務していて時間が取れず、提案書に1週間かかることも珍しくありません。
しかし、AIを使えば、
(商談1時間)→(AIで議事録化)→(AIで提案書作成)→(当日に送付)
という流れが現実的に可能になります。
多くの企業はこのスピードに“驚く”ため、競合との差別化にもなります。
3. 生成AIを使った「営業提案フロー」の実例
① 商談録音をAIに渡す
↓
② 議事録+課題整理を生成
↓
③ 提案書ドラフトを生成
↓
④ 営業担当が5〜10分で微調整
↓
⑤ 当日中に提案書送付
これができると、競合が1週間かけて作る提案書に対し、
スピードで圧倒的優位に立てます。
4. 小規模企業がAI提案を導入するメリット
- 営業担当の負担が激減する
- 資料作成で残業がなくなる
- 顧客対応のスピードが上がる
- 若手・未経験でもレベルの高い提案ができる
- 小規模でも「提案力の強い会社」として見られる
人が少ない会社ほど、AIが“もう一人の優秀な企画担当”として力を発揮します。
まとめ:「1時間で80点の提案書」が中小零細企業の勝ちパターン
現代の営業では、提案書の出来栄えよりも「レスポンス速度」のほうが結果に直結します。
生成AIを使えば、商談当日に提案書を渡せるため、顧客からの信頼も圧倒的に高まります。
1週間かけて100点の提案書を作るのではなく、
1時間で80点の提案書を出す
生成AIは「営業力の強化」そのもの。
人数が少なくても、提案スピードと企画力を兼ね備えた強い営業が実現できます。
筆者プロフィール
泉 正道(Masamichi Izumi)
従業員100名以下の中小企業の伴走支援コンサルタント。C&Pいずみ社会保険労務士法人 代表。
採用定着士、特定社会保険労務士、生成AIアドバイザー。2025年現在、延べ100社以上の中小企業を支援。
採用・定着・労務に関する相談は累計2,000件超。
徹底的な伴走支援で、中小企業の採用定着を「仕組み化」する事を得意とする。
商工会、商工会議所、大手生命保険会社でのセミナー講師など、精力的に「事例」中心の情報発信をし続けている。
*姫路播州採用定着研究所
*C&P社労士法人 公式サイト
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