2026年3月23日、株式会社リブセンスが運営する転職口コミサイト『転職会議』が、新卒入社後の早期離職に関する実態調査を発表しました。:contentReference[oaicite:0]{index=0}
この調査で明らかになったのは、新卒入社者の約25%(4人に1人)が1年未満で退職しているという衝撃的な事実です。さらに、早期離職経験者の約74%が「入社前後のギャップが原因」と回答しています。
「採用できない・定着しない・育成できない」という課題を抱える中小企業にとって、このデータは非常に重要な示唆を与えています。
目次
1. 新卒早期離職の実態
調査では以下のような結果が示されています。
・新卒の約25%が1年未満で退職
・約74%が「入社前後のギャップが原因」と回答
・入社前の情報収集が十分だった人は半数程度
この結果から分かるのは、企業側の情報開示不足と認識のズレが、早期離職の最大要因であるという点です。
2. 早期離職の主な原因
主な退職理由として以下が挙げられています。
・労働環境(長時間労働など)
・人間関係
・勤務内容の相違
・研修制度の不足
・サポート体制の不足
特に重要なのは、後半の項目は企業側で改善可能である点です。
入社前後のギャップとしては、
・残業時間の実態
・研修制度の違い
・有給取得の実情
・職場の雰囲気
などが挙げられます。
3. 中小企業が取るべき5つの対策
調査を踏まえ、今すぐ実践すべき対策は以下の通りです。
1. 企業情報の透明化
2. 内定者インターンの実施
3. 先輩社員との交流機会
4. 研修制度の整備
5. メンター制度の導入
特に重要なのは、「正直な情報開示」です。
数字や実態を正確に伝えることで、応募者の納得感が高まり、ミスマッチを防ぐことができます。
4. 成功事例から見る効果
ある企業では、内定者フォロー施策を導入した結果、
・辞退率:20% → 5%
・1年以内離職率:30% → 8%
という改善が見られました。
これは、入社前後のギャップを減らしたことが大きな要因です。
5. チェックすべきポイント
自社の状態を確認するために、以下をチェックしてください。
・労働条件を数値で開示しているか
・求人内容と実態が一致しているか
・内定者フォローがあるか
・離職理由を把握しているか
これらが不十分な場合、早期離職リスクは高い状態と言えます。
まとめ:鍵は「入社前後のギャップ対策」
今回の調査で明確になったのは、早期離職の最大要因が「入社前後のギャップ」であるという点です。
そしてこの問題は、企業側の情報発信と仕組みづくりで改善可能です。
採用の成功は「人数」ではなく「定着」で決まります。だからこそ、今求められているのは、採用後まで見据えた設計です。
まずは小さな改善からでも構いません。情報の透明化と内定者フォロー、この2つから始めることが、定着率向上への第一歩になります。
筆者プロフィール
泉 正道(Masamichi Izumi)
従業員100名以下の中小企業の伴走支援コンサルタント。C&Pいずみ社会保険労務士法人 代表。
採用定着士、特定社会保険労務士、生成AIアドバイザー。2025年現在、延べ100社以上の中小企業を支援。
採用・定着・労務に関する相談は累計2,000件超。
徹底的な伴走支援で、中小企業の採用定着を「仕組み化」する事を得意とする。
商工会、商工会議所、大手生命保険会社でのセミナー講師など、精力的に「事例」中心の情報発信をし続けている。
*姫路播州採用定着研究所
*C&P社労士法人 公式サイト
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