「ChatGPTを使えば、求人原稿が5分で書けるらしい」
そんな話を耳にして、実際に試してみました。
結論から言うと、使い方次第で、かなり実用的なツールになります。
ただ、「そのまま出せる原稿が出てくる」と期待すると、少し違う。
今回は、実際に試した結果と、使う上での注意点を正直にお伝えします。
「生成AIって難しそう」という方にも、具体的なイメージを持ってもらえるよう書きました。
姫路の中小企業経営者が採用に生成AIを活かすためのヒントにしてください。
目次
目次
- 実際に試したこと——どんな指示を出したか
- ChatGPTが出してきた求人原稿——率直な感想
- うまく使うための「指示の出し方」3つのコツ
- 生成AIを使う上での注意点——ここは人間がやること
- 結局、求人原稿に生成AIは使えるのか?
- よくある質問
- まとめ
実際に試したこと——どんな指示を出したか
まず、最もシンプルな指示で試してみました。
「中小製造業の一般事務の求人原稿を書いてください」
出てきたのは、それなりに整った文章でした。
ただ、読んでみるとどこの会社にも使えそうな、逆に言えばどこの会社でもない原稿でした。
「明るい職場環境」「チームワークを大切に」「未経験歓迎」——聞いたことがある言葉ばかり。
次に、情報を増やして再挑戦しました。
「姫路市の金属加工会社、従業員30名、創業40年。受発注管理と経理補助が主な業務。
年間残業12時間、有給消化率80%、育休取得実績あり。未経験でも3ヶ月の研修あり。
この条件でハローワーク向け求人原稿を書いてください」
今度は、かなり実用的な原稿が出てきました。
最初との差は歴然。与える情報の量と質が、出てくる原稿の精度を決めます。
ChatGPTが出してきた求人原稿——率直な感想
情報をしっかり渡した2回目の原稿、率直な感想をお伝えします。
良かった点:
- 文章の構造が整っていて読みやすい
- 渡した数字(残業時間・有給消化率)をちゃんと活かして書いてくれた
- 「自分では当たり前と思っていた強み」を言語化してくれた
- 複数のバリエーションを一度に出してくれる
気になった点:
- 文体が少し硬い。実際の職場の雰囲気が出にくい
- 「姫路らしさ」「この会社らしさ」は出てこない
- 法的に問題のある表現(年齢制限など)を指摘してくれないことがある
- そのまま出せるかというと、手直しは必要
総合すると、「ゼロから書く時間を大幅に短縮できる下書きツール」として優秀です。
完成品を出してくれるわけではないが、白紙に向かう心理的ハードルをなくしてくれます。
うまく使うための「指示の出し方」3つのコツ
試行錯誤して見えてきた、精度の高い求人原稿を引き出すコツです。
コツ① 「5W1H」で会社の情報を先に全部渡す
業種・規模・場所・仕事内容・労働条件・職場の特徴——これらを箇条書きで最初に渡します。
情報が多いほど、原稿の精度が上がります。
「短く書いてほしい」という指示は後でできます。まず情報を出し切ることが先決です。
コツ② 「誰に向けた求人か」を明確に伝える
「子育て中の主婦層向け」「第二新卒向け」「50代のベテラン向け」など、ターゲットを指定すると文章のトーンが変わります。
ターゲットを絞ることは、応募者を減らすのではなく、ミスマッチを減らすことにつながります。
コツ③ 「こういう表現は使わないでほしい」と制約を伝える
「アットホーム・やる気・頑張れる方という表現は使わないでください」
「具体的な数字を必ず入れてください」
こういった制約を加えると、ありきたりな原稿になりにくくなります。
自社のNGワードをあらかじめ決めておくと、毎回使い回せて便利です。
生成AIを使う上での注意点——ここは人間がやること
便利な反面、注意が必要なことがあります。
特に求人原稿においては、法的なチェックは人間がやらなければなりません。
- 年齢・性別に関する表現——「若い方歓迎」「女性が活躍」などは、書き方によって違法になる可能性があります。ChatGPTは必ずしも指摘してくれません
- 給与・残業に関する虚偽記載——AIは渡された情報をそのまま使います。内容の正確性は必ず確認してください
- 「その会社らしさ」の最終仕上げ——社員のリアルな声や、経営者の思いは、AIには出せません。最後は必ず人の手で加えてください
AIが出した原稿を「そのまま出す」のは危険です。
AIは下書きを作る係、判断と仕上げは人間の仕事という役割分担が大切です。
結局、求人原稿に生成AIは使えるのか?
結論として、「使える。ただし、使い方を知っていれば」です。
採用担当がいない中小企業にとって、求人原稿を書く時間は決して軽くありません。
「何から書けばいいかわからない」「毎回同じような文章になる」という悩みを、生成AIは確実に解消してくれます。
一方で、「ボタンを押せば完成品が出てくる」という期待は持たないほうがいいです。
生成AIは優秀なアシスタントですが、自社のことを知っているのは、あなただけです。
まずは1回、試してみてください。
最初の一歩は「ChatGPTに自社の情報を箇条書きで貼り付けること」からです。
よくある質問
Q. ChatGPTを使うには費用がかかりますか?
A. 無料版でも基本的な求人原稿の下書きには十分使えます。より精度の高い出力が必要な場合は月額有料プラン(2026年5月時点で約3,000円前後)の利用も選択肢です。まずは無料版で試してみることをおすすめします。
Q. 生成AIが作った文章をそのままハローワークに提出しても問題ありませんか?
A. 著作権や提出自体に問題はありませんが、内容の正確性・法的適正のチェックは必ず人間が行ってください。特に年齢・性別・給与に関する記載は、労働関連法規に照らして確認が必要です。下書きとして活用し、最終確認は必ず行うようにしてください。
まとめ:生成AIは「書く時間」を減らし、「考える時間」を増やすツール
今回の試みで改めてわかったことがあります。
生成AIが得意なのは、「構成を作ること」「言語化を手伝うこと」「複数案を出すこと」です。
苦手なのは、「その会社にしかない空気感を出すこと」「法的な正確性を担保すること」です。
この特性を理解した上で使えば、求人原稿にかかる時間を半分以下にすることも十分可能です。
浮いた時間で、応募者との面接や社員との対話に使ってほしいと思います。
「AIって結局何から始めればいい?」——その答え、一緒に見つけましょう。
姫路の中小企業の現場に合った生成AI活用を支援します。

